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2005/02/25

湧泉坊

049

北京の伝統的民居が四合院ならば、上海は里弄でしょうか。
多くの上海市民が住み慣れた古い住居から近郊の新しいマンションに移り住んでゆく昨今、伝統的住居は上海でも少なくなっています。
文化遺産の対象となっている典型的な石庫門弄堂式住居のひとつに湧泉坊という建物があります。建てたのは華成烟草公司総経理陳楚湘で、彼の会社である華成烟草公司は“金鼠”ブランド、“美麗”ブランドの煙草を全国規模で販売し、その販売量は欧米企業をはるかに上回わるほどの人気を持つ公司でした。
“金鼠”の名前は公司が心機一転開業した年が1924年農暦鼠年だったのを記念してつけられました。
その後登場した“美麗”は公司の前途を決定付ける煙草となりました。煙草の箱絵に著名な京劇役者呂美玉を使用したため裁判ざたとなり、さまざまなマスコミに採りあげられたおかげで、その知名度がいっきに全国区となったからです。これは陳楚湘の商才がたけていたといえるエピソードのひとつです。

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コメント

 里弄、私もずいぶん行きました。フランス租界のなんかは入りやすいですけれど、やはり中華路の辺りのは、始めはちょっと躊躇しますよね。場所柄を考えると…。(^^;)

投稿: FENG YI | 2005/02/25 04:00

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